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取材で水天宮前に行ったついでに、
清澄白河のほうのライアン・マッギンレーの個展に行く。
(このまえ行ったのは、渋谷ヒカリエのほうの展示)

エレベーター降りてすぐ「うわっ」と思った。
これはあのロードムービーっぽいシリーズのやつだ、とすぐに気がついたからだ。

まさかあれの新作が観れるとは思ってなかった。
ものすごい、ものすごい、よかった。
ヒカリエのも悪くないんだけど、
桁違いにこっちのほうがいい。

才能のあるひと、能力のあるひとは、
いわゆる「そのひとらしい」とされている以外のことをやっても、やっぱり良かったりする。
ヒカリエの展示がそういうものだとすると、
清澄白河のはライアン・マッギンレーの王道で、
そこには圧倒的な、全力の、手加減なしでこちらに向かってくるなにかがあるのだった。

そのひとが、本来の、自分の輝きをまっすぐに出す瞬間。
美しかった。
いま、東京で、天国にいちばん近い場所は、あそこだ。

 

夜、タクシーに乗って出かけると、
ある地点を境にくっきりと雨が降り出して、 
車が停まり、ドアが開くと、
蒸れた緑の匂いがした。