2012-05-05 ■ 人生の中で、何日かあるかないかぐらいの、美しい一日だった。ひとの心は、なんと複雑で、繊細で、脆くて、浅はかで、強欲で、疑い深くて、あたたかく、やわらかく、難しいものなのだろう。 わたしはそういうひとの心のありようを「美しい」と呼びたい。その揺れを、激情を、傷つくその様子でさえも、美しさだと定義したい。動いて、動いて、動いてゆく。休むことなく、生きている限り、なにも考えたくなくても、思考を止めたくても、絶対に止まらない。そのことを美しいと思い、愛すると、心に決めていたい。