すごくひさしぶりに、大ぶりのピアスを買った。

以前は、これでもかというくらい大ぶりのアクセサリーしか持ってなくて、 
ごついもの、派手なもの、存在感のありすぎるものばかりで、
アクセサリーをいくつか合わせてつけることすら不可能なくらいだった。

そういう過剰なかんじに、なんだか自分が疲れてしまって、
すごく華奢なものを少しずつ揃えはじめたら、
裸のまま外に出ているみたいな、不安な気分になった。 
不安だから、いつもと違う動作になる。
繊細なものが、際立ってシンプルなものがエレガントだというのは、こういうことなのかもしれないと思った。
いまはそういう、華奢なアクセサリーが好きだ。

夏が近づいてきて、気分が高揚して、
少し華やかなものが欲しくなって、 大ぶりのピアスに浮気をしてしまった。
こういう、大きなものをつけると、派手で威圧感があって怖い、と以前はよく言われた。
わたしのことを怖がらないひとの前でつけようと思う。