雨降りの寒い一日。
部屋着のまま家で仕事。
外に遊びに行く日よりも、こういう日のほうがオフだという感じがする。
集中して、書き終わったと思った瞬間、ものすごい凡ミスに気がついて呆然とする。
すでに夜の12時。やり直しは徹夜作業だが、身体も頭もぐったり。

現実逃避するように、アイロン台を出してくる。
麻の枕カバーにアイロンをかけて、カバーをかけ替えたら、ここで眠ることを想像して少し力がわいてきた。
そのほんの少しの気力を使って湯船にお湯をはり、 塩をざくざく入れて、森瑶子の本を持ってお湯に浸かる。

ボディスクラブで全身をマッサージする。

ボディスクラブは、簡単に肌がすべすべになるとても楽な方法で、コツも何もないのだが、わたしは手の甲にもスクラブをつけて丁寧にマッサージするのがコツだと勝手に思っている。
歳をとって、あまり肌を露出する服装をしなくなったときに、手がきれいだと全体のきれいさがぐっと増す、と母が言っていた。

上がるころには、疲れがとれて身体が楽になっていた。

お風呂と森瑶子は裏切らない、いつもわたしの味方だ。